アニマルスターフィールドとは

飼い主に捨てられるなど人間の身勝手で行き場をなくした犬や猫たちを、福岡県内の保健所や動物愛護センターより引き取り、保護しています。

 

※ 決して、飼育放棄する飼い主の方から犬や猫を引き取る施設ではありません。ご注意ください。

※ 捨て犬や捨て猫の持ち込みも禁止です。拾った方が責任をもってください。

※ 当施設に犬や猫を捨てられても保護できません。動物の遺棄は犯罪です。50万円以下の罰金に処せられます。

動物を飼うとは

 

・その動物を『家族』として迎え入れてください。

・一度飼うと決めたのなら一生責任もってその命が終わるときまで飼ってください。

・飼う前にその動物がどんな生き物なのか、どんな生態なのかしっかり勉強し知識を得てください。知らなかったでは無責任です。

・動物を飼うにはお金がかかり、手間もかかります。それをふまえた上で飼ってください。

・昔はこうだった。昔はこう飼ってたなど自己流は通用しません。その動物の生態・性格に応じた対応をしてください。

動物を飼うのは簡単ではありません。その『覚悟』を持ちましょう。

動物を飼う前に

 

犬や猫を選ぶとき、飼うときに考えたいこと。

 

あなたはどんな性格?どんなライフスタイル?

あなたの家族を選ぶとき、まず考えたいのが、あなた自身・またはご家族のライフスタイルです。犬や猫にどれだけの時間と手間をかけることができるのか。経済的・心理的・時間的余裕があるのか。

毎日朝早くに家を出て、夜遅くに帰宅する忙しい方に、犬を飼うことは無理でしょうし、逆に、家にいる時間の長い専業主婦の方には、犬や猫の飼育をすることで、日々の生活に楽しみがプラスされるでしょう。

猫よりも犬の方が世話にかかる時間は長くなります。犬にとっては、散歩や遊び、運動を毎日おこなうことは必須のことです。それも、単体で狩りをしてきた猫と違い、犬は群れで行動しますから、飼い主さんが一緒におこなう必要があります。

犬の散歩やしつけ、遊びや社会化などは、飼い主さん方にとっても、いちばん時間を割かれる部分でしょう。

ライフスタイルを考えたあとは、あなた自身・そしてご家族の性格を考えましょう。人同士・犬同士・猫同士に相性があるように、もちろん、人と犬・人と猫にも相性があります。

犬・猫を選ぶ前に、一度、ご自身のことを考えてみましょう。

あなたが明るく活発な性格で、犬とアウトドアを楽しみたい人・家庭であるのならば、同じく明るく活発な犬が合うでしょうし、休日は家でゆっくり過ごしたいのんびりした人・家庭であるならば、同じおとなしい性格をした猫が合うでしょう。

おとなしい性格の人が活発な性格の犬を飼えば、あなたもストレスを感じるでしょうし、犬も退屈さや物足りなさを感じるでしょう。

犬・猫は飼い主を選ぶことはできませんから、充分に考慮して選びましょう。

気になる犬や猫を見つけたら、見た目やイメージばかりにとらわれることなく、まずはその種類・品種の特性をよく知り、さらに個体の性格を考慮して、ご自分のライフスタイルと性格に合っているのかどうかを、冷静に 判断してください。

 

ペットは生きていくための全てをあなたに依存しています。

毎日の食事、排泄物の処理、清掃、運動、散歩や遊び、しつけ、健康管理などしなくてはならないことはたくさんあり、さきに述べたように、これらをこなす時間と体力、そして相応の知識が必要です。

糞の放置・吠え声・放し飼い・臭いは、多くの地域で問題となっています。周りに迷惑をかけないために、糞の始末はもちろん、衛生面の管理、周囲を考慮したしつけや、場合によっては飛び出し防止の柵や、防音対策なども必要になります。

二人暮らしの熟年夫婦が、犬や猫を飼いはじめるという場合は、自分たちが歳を重ね、動物も老いたときの世話や介護のことも考えて、動物の種類や年齢、大きさ等を選ぶ必要があります。もしもの場合も想定して、万が一の預け先や引き取り先も、決めておいた方がよいでしょう。

子どもにせがまれてという場合は、本当にその犬や猫を家族全員が飼う意思があるのか、充分に考慮する必要があります。遊びに部活に勉強、また、進学・就職・転居などで、結局は親が世話をすることになるケースがほとんどなのです。もし、ご両親が「世話するのは子ども。わたしたちは忙しい。」と、子どもに任せっぱなし、与えっぱなしを考えているようであれば、犬や猫を飼い始めるべきではありません。子どものおもちゃが一つ増えるのとは、全く違うのです。ご両親にとっても、家族が、護るべき命が、増えるのです。

もし小さなお子さんのいるご家庭で、犬や猫を飼い始める場合は、子どもの突飛な行動にも過剰反応を示さないような、穏やかな性格の犬・猫がよいでしょう。

わたしたちは第一に、動物たちの求めているものが何かをくみとってやり、満たしてやらねばなりません。癒しや可愛さなど、動物にばかり求めていては、いけません。あなたの飼う動物を精一杯幸せにしてやり、そうすることで、相乗効果が生まれ、こちらも幸せになるのです。

 

さいごに。

動物を飼うことは、その一生を責任をもって面倒を見ることです。毎日食べ、排泄し、運動し、眠り、その世話は休みなく続きます。定期的に被毛や爪、耳、歯などの手入れもします。長毛種では、毎日のブラッシングは欠かせません。

動物は生きていて、感情をもつので、決して飼い主の思い通りにはなりません。

しかしペットの起こしたトラブルはすべて、飼い主の責任です。飼育の仕方を間違えたために、動物の存在が逆にストレスやトラブルの元となることも、少なくはないのです。

もしかすると、あなたの想像しているほど、動物との暮らしは、美しくキラキラと輝いたものではないかもしれません。

動物との暮らしでは、責任と、惜しみない努力の向こうに、なにものにも代えがたい、最高の喜びがあります。

その命の尽きるときまで、いつも共にする喜び。これは、動物と暮らす人間だけが味わえる、大きな喜びです。